2020.03.05えごまの機械化一貫体系へのチャレンジ
「自分でそれをやろうとしない人間が考えた計画や事業は、たとえそれがどれほどまことしやかで立派に見えても、暮らしの(農業の)現場を説得することはできないのではないか。反対に、たとえ、考え方は未熟で計画は手落ちが多くても、そうしようとする人びとの行動には人を納得させるものがある。試そうとする人びとが試すのであって、そうしようと思わない人びとが何人徒党をを組んでも、現実と現場は変わらないのではなかろうか」(結城登美男「地元学からの出発」)
手作業と小さな機械を使ってエゴマ栽培をしてきました。毎年少しずつ投資してこれあったらもう少し面積増やせる道具や機械、設備を導入して品質を落とさない工夫を続けてきた結果、今年はまごえ農園で約1haの栽培計画を立てるに至りました。地域でのエゴマ栽培普及にあたりデリケートなエゴマの実の特性を説明し、自らの健康回復のため生産性のみを最優先するのではない安全安心なエゴマの自給を目的に普及と仲間づくりに取り組み地域JAをプラットフォームに全くの0から120人もの会員生産者が地域で誕生しました。遠州地方のものづくりに対する気質というかDNAは良いものを作ろうという意識が非常に高いことは、温室メロンをはじめトマトやミカン、海老名や白葱、茶や米(2年連続特A2品種)など農産物を見ればわかります。無農薬、無化学肥料栽培を実践するエゴマも高いレベルで生産できる地域だと自負しております。今後は遠州地域の更には静岡県のエゴマの知名度アップとブランド化も目指したいという気持ちが湧いてきました。自らもエゴマ栽培で営農を継続できるように品質を重視したエゴマの機械化一貫体系の構築に向けて挑戦します。私一人では無理ですが、遠州地域で10haの生産者が10件いれば100haです。誰もが馬鹿げていると思うことでなければ見込みはないか。